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陰陽座



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陰陽座

塗り壁

Lyricist:瞬火
Composer:瞬火

旅路を行くは一方(ひとかた)の
畏(おそ)れを知らぬ剛(ごう)の者
七分(しちぶ)過ぎたるその刹那(せつな)
見る目適わぬ 巨大な壁が

上を下へと取り乱し
途方に暮れて立ち尽くす
明日(あす)の宵には山越えて
邑君(むらきみ)の許(もと)着かねばならぬ

嗚呼 繋ぎ止めた明日(あす)が
音もなく遠ざかり
繰り返す遺響(いきょう)の囁(ささや)き

想いは潰(つい)えたと泣くより
この身が朽(く)ちる際(きわ)まで 弛(たゆ)みなかれ

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忌々(いまいま)しくもとぼとぼと
兵(つわもの)どもが夢の跡
諦むことも口惜(くちお)しく
持ちたる杖で裾野(すその)を掃(はら)う

信じ難(がた)きやおとろしや
何時(いつ)しか壁は消え入らむ
八方の手を尽くさねば
答えは出せぬ此の世はをかし

嗚呼 咎認(とがみと)めたはずが
声もなく立ち竦(すく)み
蒸し返す回向(えこう)の呟き

想いは潰(つい)えたと泣くより
この身が朽(く)ちる際(きわ)まで 弛(たゆ)みなく
想いは潰(つい)えたと泣くより
この身が朽(く)ちる際(きわ)まで 弛(たゆ)みなかれ